子供診断シリーズ

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発達障害について◆学習障害(LD)◆ 印刷用ページ

学習障害(LD)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す、様々な障害をさすものである。

学習障害(LD)は、その背景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、その障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともある。

学習障害(LD)は、視覚障害、聴覚障害、精神薄弱、情緒障害などの状態や、家庭、学校、地域社会などの環境的な要因が直接の原因となるものではないが、そうした状態や要因と共に生じる可能性はある。また、行動の自己調整、対人関係などにおけるストレスが学習障害に伴う形で現れることもある。

学習障害(LD)の子は全体的な能力で劣っているのではないので高校、大学への進学もケースにより可能であり、こうした子どもたちの人権を擁護する団体もある。

学習障害(LD)は、「言語性LD」と「非言語性LD」に大別されていたが、高機能自閉症やアスペルガー症候群等の自閉症スペクトラムの位置づけの明確化や、オプトメトリストらによって視空間認知の問題が整理にされるに従い、2つの大別の仕方は用いられなくなってきている。

ちなみにハリウッド俳優のトム・クルーズは、失読症(時が読めない学習障害)だと診断されています。

 

発達障害について◆自閉症◆ 印刷用ページ

自閉症(じへいしょう)は社会性や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発達障害の一種である。

自閉症は症例が多彩であり、健常者から重度自閉症者までの間にははっきりとした壁はなく、虹のように境界が曖昧であるため、その多様性・連続性を表した概念図を自閉症スペクトラムや自閉症連続体などと呼ぶ。

知的障害を伴う場合多いが、知的能力(一般的にIQで判断される)に問題がない自閉症のことを高機能自閉症と呼ぶ。 また、知的能力の優劣に関わらず、一部の分野で驚異的な能力を有する場合もあり、サヴァン症候群と呼ぶ。

日常生活においては、同一性の無さや、先の見通しが立たないこと、自分のやりたいこと(特にこだわり)が実現できないことに非常に不安、ストレスを感じる場合が多く、そういったことに対するストレス耐性は強くない人が多い。
ストレスが過度に高まった状態で、さらにストレスを増加させる事態(普段は本人も気にしないような日常の些細な出来事でも)に遭遇すると、それをきっかけに突然「パニック発作」を起こしたり「自傷・他害行為」を行うこともある。ストレスの原因が取り除かれる、あるいはパニック行為が終わった後は普段の状態に戻るが、情緒の不安定さはしばらく続くこともある。
しかし、事前に連絡を受けていたり、詳しい内容を把握できていれば、大抵のことは納得して受け入れられる当事者も多い。

 

発達障害について◆アスペルガー症候群・高機能自閉症◆ 印刷用ページ

自閉症スペクトラムのうち、知的障害がないもの(一般的にはIQ70以上)を高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)やアスペルガー症候群(言語障害は無いが、視覚認知・空間認知力に、問題を生じる)と呼ぶ。「高機能」というのは知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。

アスペルガー症候群は、対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が特徴とされる。特定の分野への強いこだわりや、運動機能の軽度な障害も見られる。
アスペルガー症候群の人は、コミュニケーションは取れるが、会話の内容や質に違和感が感じられ、人と共感することや人のこころを推測することが苦手とされています。

アスペルガー症候群の人は、高い知能と社交能力の低さを併せ持つと考える人もいる。
また、独特の振るまい、言葉使い、興味対象、身なり、そして彼等の非言語的メッセージを受け取る能力の低さなどから、子供時代には、しばしば学校でのいじめの対象になりやすい。彼等に対し、嫌悪感を持つ子供が多いのもこのことが要因だろう。このため教育の場である学校において、今後はサポート体制の確立や自立の支援、他の子供への理解を深めさせる、といった総合的な支援策が必要になるだろう。
ただし「アスペルガー」という一つのカテゴリーであっても、人によって障害の度合いは千差万別であり、例えば学校の友達と上手く話せたり、話を上手くまとめられるなど、至って軽度な場合もある。また、上手く話せず、それでもよい友達に巡り会えたから必死で耐えている、というように、自閉度が中度〜重度なこともある。 この障害は「自閉症」などとは違い、一見「健常者」に見えるために、周りからのサポートが遅れがちになったりすることが問題となっている。

 

発達障害について◆サヴァン症候群◆ 印刷用ページ

一部の自閉症児者では、カレンダーも見ずに特定の日の曜日を答えたり、驚異的な記憶力を有していたりする、いわゆるサヴァン症候群と呼ばれる能力がある場合もある。しかしサヴァンでなくても大なり小なり特異な才能を示す事が多いため(例えば、線描、裁縫)どこからをサヴァンというかが非常に難しい。

 

発達障害について◆多動性障害(ADHD)◆ 印刷用ページ

多動性障害(ADHD)は多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害の一つと言われている。じっとしている等の社会的ルールが増加する小学校入学前後に発見される場合が多いが、発症は生まれつきであるとされている。

多動性障害(ADHD)は、注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴がある。日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることよって症状を緩和することも可能である。脳障害の側面が強いとされしつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多い。診断は多くの精神疾患と同様に問診等で行われADHDに特化した生物学的マーカーや心理アセスメントは開発中であり一般的でない。

 

発達障害について◆ボーダーラインチャイルド◆ 印刷用ページ

主に親の養育態度の問題が原因で、乳幼児期のごく早い段階で、安定した親子関係を築くことができず、歪みのある性格になってしまったような状態をボーダーラインチャイルドと呼んでいます。
空想と現実の区別ができなく、対人関係はとても未熟で下手です。不安定なので、ささいなことでキレてしまいます。子どもに悪影響を与える親の養育態度として、「過保護」「完全主義」「拒否」の三つがあげられています。

親は子どもに手をかけて育てなければなりませんが、手をかけすぎると「過保護」になります。過保護な親に育てられた子どもは、当然、親に甘えた状態になり、幼稚園や保育園に入って親離れしなければならないとき、大泣きしたりパニック状態になります。そういう子には、親と離れなくてはならないときがあることを体験させなくてはなりませんが、そのまま放置すると、思春期の頃に不安神経症になることがあります。

「完全主義」、いわゆる極度の教育ママがこれに当たります。人間はみなそうですが、強敵に出会った場合、無条件降伏するか、敵前逃亡するか、徹底抗戦するしかありません。
無条件降伏は、親の言うとおりになることですが、子どもの能力からすると、どんなに頑張っても親の要求水準に応えることはできません。すると、非常に不安な状態になって、自分のやっていることを一つひとつ確認してもらわないと前に進めなくなるという強迫状態になります。
敵前逃亡は、その場からいなくなることなので、家出という方法もありますが、家出には大きなエネルギーが必要です。そこで、家の中にいても心理的に家出する方法を見つけます。空想にふけったり、引きこもったりするのがその典型的な例です。
徹底抗戦は、「うるせえ」「カンケーネー」などと言葉での反抗から、壁をけとばしたりガラス窓を壊したり、親に手をあげるようになっていきます。うるさい親に立ち向かって暴れると、非行少年というレッテルを貼られてしまうこともあります。

「拒否」とは、単に、だめと制止するという意味ではありません。だめと言うとき、その親の心には、はっきりとした敵意があります。敵意をもって無視するのが拒否です。拒否は、身体的、心理的暴力とならぶ虐待の一つのかたちです。親から拒否されて育った子どもは、泣いても抱き上げてもらえずただ泣いているだけ、笑いかけても親はこちらを見てもくれない。こうした愛情飢餓とでもいう状態では、当然、「基本的な信頼感」が育たないので、幼児期から思春期になって、人と接するときにまず不信感や不安感を強く抱くようになります。ボーダーラインチャイルドには「私なんか…」といった強い自己否定の気持や、「どうせ無視されるだろう」というあきらめの心が底にあります。

 
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