子供診断シリーズ

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ストレスマネジメントとは? 印刷用ページ

ストレスマネジメントとは、ストレスが大きすぎれば減らし、逆に少なければ増やして能力向上に結びつけようと上手にストレスと付き合う事を言います。
子供の健康や能力開発のための『ストレス管理=ストレスマネジメント』には、子供自身による自己管理も必要ですが、親や周りの大人による協力が、子供の場合は大きく必要になります。

まずは、子供が受けているストレッサーを認識することです。
こころの健康診断を受けた方は、診断結果を参照して下さい。

 

ストレスマネジメント:オーバーストレスの場合 印刷用ページ

@ 態度、精神に出るストレス症状
  オーバーストレスの状態が長期に渡り持続すると、精神と肉体のバランスが保てず、さまざまな反応がでます。「イライラしている」「部屋に閉じこもる」「爪をかむ」などの症状は、子供のストレス反応が蓄積されている状態です。
スポーツで汗を流す、家族でカラオケに行く、家族で旅行に行くなどガス抜きをし、ストレスを発散させてあげることが大切です。そのうえで、おだやかにコミュニケーションをとり、考えられるストレッサーを子供から一時的にも取り除いてあげる必要もあります。

A 身体に出るストレス症状
  「お腹が痛くなる」「微熱が治らない」「頭痛がする」「顔色が悪い」などの症状が出たときは、子供自身では、取り除くのが困難なまたは子ども自身が無理だと思い込んでいるストレッサーからの長期にわたる蓄積による症状の表れです。ゆっくり休ませてあげることはもちろん、おだやかにコミュニケーションをとり、考えられるストレッサーを子供から取り除いてあげる必要があります。
とくに塾や学校などは、休ませると授業についていけなくなるかと親は心配になりがちですが、ここでハッパをかけて頑張らせようとすると逆効果になります。お母さん自身が大きな心を持って接してあげることが大切です。

B 無気力感
  あまりに長期わたるオーバーストレスの状態や、子供が自分自身では全くどうにも出来ないと思い込んでしまった場合、全てから逃げ出そうとします。いわゆる無気力の状態に陥ります。
こういった状態になってしまった場合、無理に頑張らそうとしたり、励ましたりすると、子供にとって逆効果の場合もあるので、ゆっくりと時間をかけて、接してあげることが必要です。
また、こういう状況の場合、保護者の方自身にも過度のストレスがたまりがちになり、忍耐力を持って接することが困難になるため、専門家に相談することも必要になるでしょう。

 

ストレスマネジメント:アンダーストレスの場合 印刷用ページ

@ 緊張感の欠如、ケアレスミス
  “人生のスパイス”としてのストレスは、生活に良い緊張感をもたらします。
適度なストレスがない状態では、集中力を欠き注意力が低下しやすい状況を起こします。
このような兆候がある場合は、子供にモチベーションをかけ、注意を促して、ピリッと気を引き締めさせる必要があります。

A 意欲の低下
  ストレスの程度が低い子供の中には、有能で、課題を簡単にこなし、ストレスをあまり感じていないという場合もあります。
現状に飽きていたり、刺激がなかったりで、成長意欲の低下につながってしまうこともあります。
このような状況の場合は、子供が“やりがい”を感じられるように、適度に課題を増やす、レベルを上げるなどして、子供の意欲を引き出すためのモチベーション(動機付け)をしてあげましょう。
また、子供の興味のある趣味などを見つけてあげることも効果的です。

B 能力の低下
  課題が簡単で、やりがいを感じることが出来ないと、ただこなすといった状態に陥り、意欲が低下するだけでなく、達成感を感じる機会が失われ、本来、子供が持っている能力まで萎縮するケースがあります。
はじめの頃は意気揚々としていた場合でも、いつも同じようなこなす毎日が続けば、数年後には別人のようになってしまうことはよくあります。
また、逆に、やりがいを感じない状態が続くと、一時的にストレッサーの度合いが大きくなった場合、そのストレッサーに対しての対処法に戸惑い、急激にオーバーストレスの状態に転じてしまう危険性もあります。
子供の本来持っている適性や能力を考慮して、“やりがい”を感じさせ、能力開発が進むような課題や、環境を考えてあげる必要があります。

 

ストレスマネジメント:精神的ストレス耐性を高める技法 印刷用ページ

精神的ストレス耐性を高めるには、ストレッサーの受け止め方を変えることが一番有効です。またストレッサーになっている問題を解決するために、親やまわりの大人が子供と一緒になって考えてあげることでもストレス耐性は高くなっていきます。
ストレス耐性を高めることができれば、受けているストレスの強さが大きくても、ストレス度は軽減でき、耐えることが可能になります。

精神的ストレス耐性を向上させるには以下の技法が特に有効です。

@ 思い込みをなくす
  ストレッサーは、本人の“思い込み”によってできやすいものです。
例えば「あの人は自分を嫌っている」とか、「自分の進路は、こうでなければならない」といった自分の思い込みが、ストレスを強くさせます。
「変えることはできない」「こうでなければならない」といった既成概念や固定観念が、ストレッサーを生み出し、ストレスを強く感じてしまうのです。
親の過度の期待や価値観の押し付けなどもまた、子供にとって強いストレスの原因になります。常に物事にとらわれすぎずに、柔軟な発想で考えさせ、親や周りの大人が接してあげることが大切です。

A ポジティブに考える
  ストレッサーの受け止め方によって、苦しいストレスになるか、能力開発の糧となるかが変わります。
例えば「難しい課題」に直面した場合や「人間関係」で問題が生じたときなどに、「何とかしよう」と思うか、「どうにもならない」と思うかで子供にとって、受けるストレスの強さは大きく違ってきます。
「なんとかしよう」「なんとかやってみよう」「きっとうまくいく」など、前向きで積極的に考えることで、ストレッサーはよい緊張感と刺激(人生のスパイス)になり、子供の能力開発につながります。
また、子供の場合は、ひとりで乗り越えるだけの精神力がない場合もありますので、親や周りの大人が子供と一緒になって、考えはげましてあげる事も大切です。

B マインドストレッチ
  運動をする前に体をほぐすためのストレッチをするように、ストレスを受ける精神をストレッチすることが可能です。つまり体の筋肉をほぐすように、少しずつ課題の幅を広げ、難易度を上げていくことでストレスに慣れ、その結果ストレス耐性を上げていくことが出来るのです。
子供の場合は、急激な精神鍛錬ではなく、課題を細かく段階に分け、徐々に難易度を上げることが、マインドストレッチのコツです。
人間関係の苦手な子供の場合には、まず少人数での付き合いや、少しずつ人前に出るような機会を用意してあげ、子供のストレス耐性とバランスをとった能力開発をすることが大切です。

 

ストレスマネジメント:身体的ストレス耐性を高める技法 印刷用ページ

身体的ストレス耐性を高めるには、日頃から規則正しい生活と、身体的苦痛や疲労を予防することが大切です。身体的な不調は、気分にも影響し、精神的な健康までも害する可能性があります。
体に疲れがたまっているのに休めないと、イライラした気分になって意欲も低下してしまいます。「病は気から」も良い心がけですが、「ストレスは身体から」ということもあることを覚えておきましょう。

身体的ストレス耐性を向上させるには以下の技法が特に有効です。

@ しっかりと休息や睡眠をとる
  休息や睡眠は、ストレスのもとになる疲労を回復する効果と、ストレスを予防するという2つの効果を持っています。
特に成長段階にある子供の場合は、必要不可欠なものです。

A 食事でバランスのよい栄養を摂る
  特にビタミン、ミネラルなどを十分に摂取することが大切です。
身体を癒し、疲労を回復させるための栄養分が体内になければ、回復力や自然治癒力は維持できません。朝食をしっかりと摂らせることはもちろん、コンビニ食やインスタント食品ばかりの偏食にも十分注意してあげて下さい。
また、歓談しながらの家族一緒の楽しい食事は、子供にとって一番ストレスをやわらげてくれる効果があります。
特に、朝食を摂ることには、お母さんの協力が必要となりますので、心がけてあげて下さい。

B 定期的に適度な運動をする
  ストレスの発散のためだけでなく、ストレス予防のための運動も心がけて下さい。
激しい運動より、適度な運動をすることで心身の緊張がほぐれ、ストレス状態を緩和することが出来ます。
中学3年生の場合、受験を控えたストレスと、夏休み以降クラブを引退し、急激に日々の運動量が減ることにより、運動不足からストレス度が高まることがよくあります。
家でのゲームと勉強ばかりでなく、外で思いっきり、遊ぶことも必要です。

 

ストレスマネジメント:ソーシャルサポート 印刷用ページ

子供の場合、ストレスマネジメントには子供が意識的に実践していくだけでなく、親やまわりの大人のサポートが必要となります。
子供の場合は、その必要性が特に高いといっても過言ではありません。

家族が、自分に協力してくれている、支えてくれているという信頼感と安心感が子供のストレスを軽くしてくれるのです。

ソーシャルサポートには一緒に手伝ってもらうなどの直接的手段と、励ましや評価をもらうなどの間接的手段があります。

≪ヒアリング≫
子供は、自分のストレスについて、家族やまわりの大人に理解してほしいと思っているものです。家族一緒の食事の時間などの機会に、子供の気持ちを聞いてあげる機会を持ちましょう。
ストレス状況や不満を細かく聞くだけでなく、ヒアリングそのものが、子供のの気持ちを表現することや、話を聞いてくれる相手がいることによって子供の精神的ストレスを和らげることにつながります。

ヒアリングの場合は、ストレス度が著しく高い場合には、頭ごなしな問いかけや、励ましばかりになると、むしろ逆効果になる場合もあります。
ますは、しっかりと“聞き役”になってあげ、子供自身に考えさせ、答えさせることが必要です。説教じみた口調や、決め付けた話し方では子供にとって逆効果ですので気をつけて下さい。

≪生活環境の見直し≫
子供は、学校や塾など、大人と比べて比較的、閉鎖的な環境の中で生活をしています。
今の学校、塾などの課題や、レベルなどのストレッサーの強さと、子供自身のストレス耐性とのバランスが取れているか、親や周りの大人がしっかりと見守ってあげることが必要です。
場合によっては、環境自体を見直すことを検討することも必要な場合があります。
日々のストレスが強まり、ストレス耐性も低下してしまっている場合などには、転地療法として、一時的に、塾やならいごとを休ませてあげたりすることにより、強いストレッサーからの環境を切り離し、子供の回復を待つことも必要です。

例えば、「拘束される時間」をストレッサーとすると、子供の場合、自分自身ではコントロールできないというネガティブな意識が増して、ストレスを受けやすくなってしまいます。こういった場合は、親が少し休ませてあげるといった手助けも必要な場合があります。

 
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